冬になるとにわかに増えてくる疾患がある。皮膚欠乏症(乾燥性皮膚炎)である。特に脛から足にかけて痒くなることが多く、男性に多い傾向。肩ぐちから上腕、腰、お尻から太ももなどに痒みを訴え受診される。時に、際限なく引っかいたせいで丸くお汁が出るほどひどい湿疹の状態まで放置する人もいる。

 空気が乾燥し、温度が下がる冬に顕著になる。皮膚表面の脂が少なくなることにより皮膚の水分が減少して乾燥を生じる病気。根本的な原因は皮膚の老化、若い頃のようにはいかないということ。つまり多かれ少なかれ、誰しも似たような症状が出てくるということ。しかも毎年、年を取るので、冬が来るたび症状が繰り返される。若返ることができない限り受け入れるしかない。お祭りが済んで急に寒くなったら皮膚科を受診し、保湿剤を中心に外用すると症状の悪化も防げる可能性がある。思い当たるかゆみのある人は皮膚科受診を。